ギリシャ神話のアンドロメダとは?

ギリシャ神話のアンドロメダとは?

ギリシャ神話のアンドロメダとは次のとおりです。

・エチオペア王ケーペウスの娘
・母はカッシオペイア
・洪水と海獣を鎮めるために生贄にされた
・メデューサ退治の帰りにたまたまエチオピア上空を通りかかったペルセウスに救われ、妻となる
・ペルセウスとの間に7人の子どもをもうけた

母カッシオペイアが自分(アンドロメダという説もあり)の容貌を「ネーレイデス(海に住む女神たち)の誰も自分(もしくは娘アンドロメダ)に美しさにかなうものはない」と高言したことで、ネーレイデスの怒りを買います。

ネーレイデスの一人がポセイドンの妻アンピトリテです。
ネーレイデスはポセイドンに頼んでエチオピアを洪水と海獣ケートスで襲わせました。

海獣ケートスは、イルカやクジラのような胴体に頭部は犬、下半身は魚の怪獣です。テュポーンとエキドナの間に生まれたとの説があります。

洪水と怪獣の災いに苦しめられたエチオピア王は、これらをを退けるにはどうすればいいかの神託をうけました。その結果が「娘アンドロメダを海獣の生贄にするしかない」ということであり、アンドロメダは海の岩に鎖で縛りつけられました。

ペルセウスのアンドロメダ救出

そこに通りかかったのが、メデューサ退治の帰りのペルセウスです。アンドロメダを見たペルセウスは放っておくことが出来ず、王宮に赴き、ケーペウス王にアンドロメダの救出を約束し、その褒美として彼女の結婚を希望し、王はそれを受け入れました。

ペルセウスは、岩陰に隠れて海獣が現れるのを待ち、やってきたところにメデューサの首を突きつけて海獣を石にして倒しました。エチオピアの海岸には、海獣が石になった岩が残されていると言われています。

ペルセウスに救われた後のアンドロメダ

こうしてペルセウスとアンドロメダは、無事帰ってきましたが、それが面白くない人物がいました。それはもともと王女の婚約者だったケーペウスの兄弟、ピーネウスです。海獣の件があってアンドロメダのことを諦めていましたが、生きて帰ってきたことでアンドロメダと王位を欲して、ペルセウスに陰謀を仕掛けます。しかしその陰謀も、メデューサの首の前には無力で、ピーネウスの1党をすべて石化してしまいました。

この後ペルセウスとアンドロメダは1年ほどエチオピアにとどまり、後継者として男児(ペルセース)を残してペスセウスの母がいるセリーポス島に戻ります。そこで、母ダナエーを狙う島の王ポリュデクテースをメデューサの首で石化し、恩人ディクテュス(ペルセウスとダナエーがセリーポス島に流れ着いたときに世話をしてくれた人物)を王とし、母とアンドロメダを連れて故郷アルゴス、ティーリュンスと移っていきます。(その後のペルセウスの物語は別記事を参照ください)ティーリュンスに移ってからは、アンドロメダとの間に数人の子どもをもうけ、平穏に暮らしたようです。

ちなみに、英雄が怪物と戦って女性を救い出すというパターンの神話のことを「ペルセウス・アンドロメダ型神話」と言うそうです。

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