ギリシャ神話と北欧神話の共通点・違いは?
北欧神話とは
北欧神話とは次のとおりです。
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《北欧神話の9つの世界》
1.アースガルズ:アース神族の世界
2.ヴァナヘイム:ヴァン神族の世界
3.ミズカルズ:死を免れない人間の世界
4.ムスペルヘイム :炎と火の巨人スルトの世界
5.ニヴルヘイム:氷と氷の巨人の世界
6.アルフヘイム:エルフの世界
7.スヴァルトアルフヘイム:黒いエルフ、スヴァルトアールヴァルの住む世界
8.ニダヴェリール:ドワーフや小人達の世界
9.ヨトゥンヘイム :霜の巨人などの巨人の世界
北欧神話での世界の始まり
はじまりはムスペルヘイムとニヴルヘイムしかありませんでした。
しかしその2つの世界の空気が触れ合った時、巨人ユミルと氷の雌牛アウズンブラが創り出され、そのユミルから、ヨトゥンや巨人が生まれました。
氷の雌牛アウズンブラがなめた塩の岩からブーリが生まれ、その子どもたちが、北欧神話の主神であるオーディンと、ヴィリ、ヴェーです。
オーディン、ヴィリ、ヴェーはユミルを殺害し、ユミルの体で大地や海、雲、天空などを創りました。
オーディン、ヴィリ、ヴェーは木の幹から人間の男女(アスクとエムブラ)を創った。
北欧神話の神は不死ではありません。ラグナロクという終末の日が予言されており、すべての生命が絶滅するとされています。
ギリシャ神話と北欧神話の共通点
・主神がいる
ギリシャ神話における主神は全知全能の神ゼウスです。
北欧神話における主神はオーディンです。どちらの神も多くの女性と関係があるところも共通しています。
・巨人が登場する
ギリシャ神話には、ティターン神族やギガースといった巨人が存在します。
北欧神話においては、炎の巨人スルト、氷の巨人、霜の巨人ヨトゥンがいます。特に霜の巨人はアース神族・ヴァン神族と血率する立場で登場します。(一方で巨人と結婚する場合もあるのですが、それはギリシャ神話でも同様のパターンがあります)
・前の世代の王の殺害
ギリシャ神話では、天空の神ウラノスが子どもである農耕の神クロノスに殺され世代交代します。つぎにそのクロノスが子どもであるゼウスに殺され、世代交代します。
北欧神話では、最初世界を創った巨人の始祖であるユミルが、巨人の子であるオーディン、ヴィリ、ヴェーに殺され、新しい世界が作られていきます。
ギリシャ神話と北欧神話の違う点
・世界の層
ギリシャ神話は、神々の世界と人間の世界、冥界の3つの世界ですが、北欧神話は9つの世界からなっています。
・神が不死かどうか
ギリシャ神話の神々は基本的に不死の存在です。
しかし北欧神話の神々は、ラグナロクという終末の日があることを知っていて生きています。
・主神の性質
ギリシャ神話の主神であるゼウスは全知全能の神として終始描かれますが、北欧神話の主神であるオーディンは、知恵を得るために片目を捧げたり、ルーン文字を獲得するために9日間首を括り、自分を生贄にしたりと苦業の末に能力を手に入れています。ギリシャ神話の神々がどこか享楽的にみえるのはこの差があるからかもしれません。