ギリシャ神話のアレスとは

ギリシャ神話のアレスとは

ギリシャ神話のアレスの属性は次のとおりです。

オリュンポス12神の1柱。
・戦いの神
・父:ゼウス(全知全能の神)
・母:ヘラ(結婚の女神)
・愛人:アフロディテ(愛の女神)
・子ども:エロース(恋の神、アレスとアフロディテとの子どもという説もあれば、世界の始まりから存在した原初神という説もある))
ポボス(敗走、混乱の神)、デイモス(恐怖の神)、ハルモニア(調和の神)いずれもアフロディテとの子ども


同じく戦いの神であるアテナもいますが、アテナが知略や守護の戦いの神であるのに対して、アレスは戦いによる破壊や狂乱の神です。これには、もともとアレスが、ギリシャでは蛮族とされていたトラキア(現バルカン半島南東部)の主神であったのを、ギリシャが植民地化するときにギリシャ神話に組み込まれたため、ギリシャ神話のアレスには凶暴なイメージが付与されたようです。

ギリシャではあまり人気がないアレスですが、愛人は愛の女神アフロディテです。彼女は鍛冶の神ヘスパイストスの妻なのですが、彼女との間に子どももいます。

ギリシャ神話のアレスの神話

ギリシャ神話のアレスの神話にはあまりいいお話がありません。ゼウスと正妻ヘラとの子どもなので、血統的には申し分ないはずが、性格も激しく難有りといった描かれ方がほとんどです。また、ギリシャ神話のアレスは、戦いの神だと言われながら、アテナ、ヘラクレス、ディオメデス、海の神ポセイドン息子である双子の巨人オトスとエピアルテスに負けています。


そんなギリシャ神話のアレスの心温まる(?)数少ない神話が、娘アルキッペについての神話です。

ある時、アレスの娘アルキッペがポセイドンの息子ハリロティオスにおそわれます。アレスは怒り、ハリロティオスを倒してしまいます。これに怒ったポセイドンがゼウスに訴え、アレイオパゴス(アレスの丘)で神々の裁判を開くことになりました。結果は、アレスの父親としての権利が勝利しました。これ以後、重要な事件の裁判はアレイオパゴスで行われるようになったといいます。意外と子ども想いのアレスが伺える神話でした。

ギリシャ神話のアレスから、ローマ神話のマルスに大幅イメチェン!

ギリシャ神話では、噛ませ犬的な立ち位置だったアレスですが、ギリシャ神話がローマに持ち込まれてローマ神話となった際に、偉大な「軍神」へと劇的なイメチェンが起こります。
ギリシャ神話のアレスは、ローマ神話ではマルスとなります。巫女レア・シルウィアを見初めたアレスとの間にできた子どもが、ローマ帝国建国者であるロムルスとされているのです。

アレス(マルス)はローマ神話では、農耕が始まる3月(March)の語源であり、農業の神ともされています。

また、マルスは火星をあらわし、その衛星にはギリシャ神話で息子とされるポボスダイモスをいう名がつけられています。

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